In My Book

コトバときどき私

オンライン授業案「動画」

先日授業で使用した動画が

学生にとても反響がよかったのでシェアします。

 

学習者:上位クラス(進学クラス)

    オンラインと対面のハイブリッド授業

使用動画:YouTube

     NHK「注文を間違えるかもしれないレストラン」


[もぎたて!] HUMAN 注文をまちがえるかもしれないレストラン | NHK

 

この動画はほぼ字幕入りです。

それにそんなに言葉が出てこないので

上位クラスでは少し簡単すぎた動画でした。

 

ですが、選んだ理由は

①短い(3分以内が理想)

②大学の入試に役立ちそう

③題に惹きつけられた

④「認知症」「こりごり」などの単語が出ていた

とまあこんな感じです。

 

①ショートバージョン(今回はこのパターンで授業をしました)

授業時間…10分

 

【準備するもの】

・動画と見られる環境

・パワーポイント(作成時間30分程度)

いらすとや

 

【授業の流れ】

①導入はタイトルにしました。

f:id:lbservice:20200611000541p:plain



タイトルを伏字にすることで想像力を働かせてもらいました。

オンラインの学生はチャット参加にして

チャット表示を教室の学生に見えるようにしておきました。

「とる」「とらない」「する」…などなど。

それに対してどんなレストランだよっ!という声もでました。

ふふふ…それを待っていましたよ

まだ答えは見せません。

 

②じゃあ、通常、レストランに入ったらどうする?

f:id:lbservice:20200610232206p:plain

エフェクトを使って動画のように見せます。

 

③一杯といっぱい(たくさん)を間違えてしまったようです…

みなさんならどう思いますか?

f:id:lbservice:20200610232237p:plain

「うれしい」「ありがとう」「全部飲みます」

いやいや…そうじゃない…

 

④いよいよ動画です。

f:id:lbservice:20200610232627p:plain

最初のほうに答えが出るので

「えー」「なんでそんなお店に行くの?」という声が。

実際の看板を目にして信じられない…というざわつき。

 

ここまでくるともうしっかり動画を見てくれますね。


⑤いくつか動画に関しての質問をします。

質問はたくさんしたのですが、

どうしても聞きたかった質問2つを載せます。

 

・このレストランで働く人はどんな人ですか。

この答えは「認知症の人です」です。

認知症という言葉を聞き取れたか、理解しているか、

それを確認するためです。

認知症の人はふさぎがちになり、一人で外出するのも不安で

お友達と話すことも怖くてできなくなります。

そんな人たちのために社会とつながる1歩として

この取り組みがあります。

それを伝えるためにも重要な質問です。

 

・このおばあさんはまたレストランで働きたいですか。

この答えは「いいえ、働きたくないです」です。

2:20のあたりにこの答えが出るのですが

「いやもうこりごりです」

 

「こりごり」は学生にとって

あまり聞かない言葉だと思いますが

わたしたちはよく使いますよね。

これは動画を見ている最中に質問が出てしまったのですが

答えを教えるのではなく

「どういう意味だと思う?」

「”いやもう”があるからどんな意味になるかな?」

と考えさせました。

そのあとで例文を作らせました。

「勉強はこりごりだ」

「アルバイトはこりごりだ」

うまく作れていました。

 

以上でだいたい10~12分くらいでしょうか。

 

②ミディアムバージョン

ショートバージョンをもう少し長くする方法です。

授業時間…20分

 

 

【準備するもの】

・ショートバージョンのもの

googleフォームやzoom投票機能など

 

【授業の流れ】

①~④まではショートバージョンと同じです。

googleフォームやzoomの投票機能を使って

見た動画について4択で問題を作り、答えてもらいます。

⑥答え合わせ

どこに答えがあったのか、何と言っていたのかの確認

同時に動画をもう一度流すといいと思います。

答えになるところの時間をメモしておくと

さっと見せることができますよ。

 

実は実際の授業でもgoogleフォームを作成していたのですが

時間がなくてできなかったのです…残念。

そういうことは多々ありますよね…

 

②ロングバージョン

しっかりがっつりやってみて

さらに小論文やら発表やらにつなげる方法

授業時間…1~コマ

 

【準備するもの】

・ミディアムバージョンのもの

・話し合いができる環境

 

【授業の流れ】

①~⑤まではミディアムバージョンと同じです。

ここから、さまざまな授業に発展させると面白いと思います。

最終的にどう発表するのかは先生が舵を取るとして

(作文にするのか、発表にするのか…

個人で調べるのか、グループ学習にするのか…)

自主的に問題点が出るようにサポートできるのが理想です

(…がそんなことなかなか難しいです←)

 

なので、その疑問が湧く資料を

先生があらかじめ準備するのがいいかな、と思います。

ほぼこちらがコントロールしているような感じになりますが…

 

例えば

「自分の国の認知症患者について調べる」

ということをさせたければ

日本の認知症患者についての資料をまとめて

「あなたの国は?」と質問を投げかける

 

「福祉をデザインすることについて調べる」

ということをさせたければ

認知症だけでなく福祉の観点から見た

面白い取り組みをいくつか紹介する

 

などという方法がとれるのではないでしょうか。

 

私ならこの動画を見てどんなアプローチがあるか

つまり「視点の探し方」をやりたいなと思いました。

lbservice.hatenablog.com

 福祉という言葉から想像するものは

「介護」「ボランティア」「平等不平等」

などというキーワードではないでしょうか。

 

ですが、この動画では全く違う視点から

福祉についてアプローチできているのが見て取れます。

学生もそれに気が付いていました。

「とても面白い取り組みだ」

「遠くても行ってみたい」

「間違いをみんなで楽しめることがいい」

とデザインについて、経済について、許容について

話が盛り上がっていました。

 

今回は長くなってしまいましたね。

文字にすると長いのですが

やっていることは至極簡単なんですよ